イニシエーション・ラブ

4167732017 イニシエーション・ラブ (文春文庫)
乾 くるみ
文藝春秋 2007-04

by G-Tools

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。
やがて僕らは恋に落ちて…。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

ネタバレ無し



最近BookLive!で電子書籍買ってます。
ゆるゆりとかじょしらくとかの漫画もそうだし、小説も。
かさばらないからいいねー。


んでたまたま目にしたこの小説。

どんでん返し的なものが大好きなので、この紹介文に惹かれて購入。
読んでいくと、話はまぁまぁ普通のラブストーリー。
というか普段ラブストーリーとか読まないんだけど。


特に事件が起こるわけでもなく、淡々と進んでいき、
まぁ途中でセクロスとかしてるんだけど、まぁ、普通。


A面とB面という二部構成。
A面は学生時代の話で、B面は新入社員時代の話。


終盤、「うわー…」っていうようなことがあったんだけど、
「でも別にこれがどんでん返しってわけでもないよなぁ」とか思いつつも読み進め、
紹介文にもあるように、


最後から二行目を



読んだ時に





おぉ…




……ん?






これで終わり?









という感じで読了。


あんまりよく分かんないまま読み終えてしまったので、ネットでネタバレを検索。


そこでやっと分かった。




分かって、


  二 回 目 読 ん だ 。



いや、ストーリーがめちゃくちゃ面白いからまた読みたい! っていうよりは、
随所に散りばめられた伏線やら何やらを確認したいという意味で。

ミステリーです。
ただ、人が死ぬわけでもないし事件が起こるわけでもないし、
単純に読んだら普通のラブストーリー。
最後から2行目を読んで「えっ」。
もう1回読むと「うおぉ……」っていう。


二回目読んで、唖然。
こんなことになってたとは。


伏線やミスリードが物凄くて、解説サイトを読んだらまたびっくりして。
ちょっと今までに経験したことのないタイプの小説でした。
めっちゃ面白い。
これは良かったです。

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