ハプニング (特別編) [DVD] 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-01-09 by G-Tools |
ある日、ニューヨークのセントラルパークで人々が突然時が止まったかのように立ちつくし、唐突に自らの命を絶つという事態が発生。
また、とある工事現場では作業員たちが次々とビルの屋上から身投げする不可解な惨事が起きていた。
この異常現象はアメリカ全土へ拡がりをみせ、多数の犠牲者を生んでいく。
判明しているのは、彼らはみな、死ぬ直前に言語と方向感覚を喪失するということだけだった。
この大事件の報せを受けたフィラデルフィアの高校教師エリオットらは、どこか安全な場所へ避難しようとするのだが…。
なんというか、ただひたすら謎。
ある日突然異常事態が発生して、主人公たちが逃げる、っていうのは分かるんだけど、
まず何から逃げるべきなのかも分かんない。
明確な敵があるわけじゃないから、いつ死ぬか分からない怖さもあると思うんだけど、
逆になんか退屈だったなぁ。
敵が見えないっていうのは確かに怖いけど、
一歩間違えればギャグっぽく見える。
パッと見なんにも無い草原で、ひたすらビクビクしながら進んでるシーンでそう思った。
というかなんか主人公がちょっとおかしかったような気も…。
助けてくれたおじさんが「植物は話しかけてやると育ちやすいんだ。科学的に証明されてる」って言うと、
こいつ何言ってんの…みたいな顔するし、
「ホットドッグ好き?」って訊かれただけで、ハァ…? みたいな顔するし…。
危ないと分かってるくせに外出るし…。
親切に泊めてくれた婆さんの家で、翌朝起きた時に、お前泥棒かってくらい静かに静かに婆さん探すし。
いや、まぁあの婆さんも変な人だけど。
主人公がイマイチ主人公らしくないというか、
普通の一般人に起こった悲劇みたいなものを描きたかったのかもしれないけど、
頼りなくて仕方がない。
っつーかネタバレすると、
人々がいきなり自殺し始めた明確な原因が、最後まで分からないままです。
一応仮説みたいなものはあるんだけど、結局何が何だか。
地球を脅かす人類への警告だ、みたいな終わり方。
確かに環境問題は大切なことだけど、この映画が一体何を伝えたかったかがイマイチよく分からなかった。
単純な娯楽映画としては面白味に欠けるし、
何かを伝えるメッセージ的な映画としては何を伝えたかったのか分からないし。
特典映像見たら、R-15にするかどうかみたいなこと熱く語ってたりしたけどさぁ…。
別につまんない映画では無いんだけど、
なんか中途半端で、「結局なに?」っていう感想しか生まれませんでした。
何も知らずに借りてきたんだけど、
(500)日のサマーとかイエスマンにも出てたズーイーが出てました。
彼女のおかげで多少は救われた気がする。
人々の自殺シーンは衝撃的だけど、それだけかなぁ。
謎の映画です。
特にオススメはしないです。